DZMMはどんなサービスか

DZMMの面白さは、チャット画面より先にカード広場を見ると分かります。単独キャラの会話カードだけでなく、複数人物が動く長編、数値やステータス欄を持つゲーム型カード、世界設定を丸ごと入れた作品まで並びます。作者が設定を直し、プレイヤーがチェックポイントや感想を返すため、公開後もカードが育っていきます。
注意したいのは、サイトもコミュニティも中国語が中心という点です。日本語専用サービスではありません。日本語で遊ぶなら、カード内の指示やユーザーペルソナで出力言語を指定し、日本語の扱いが得意なモデルを選ぶ必要があります。
キャラ数ではなく、作り手が見えるカード文化
カードの中身は、人物設定と挨拶だけとは限りません。システム指示、キーワード、詳細設定、ワールドブック、複数ルートまで組み込めます。コンテストやゲーム部門には、会話というよりインタラクティブ小説に近い作品もあります。
カード選びではイラストよりも、最初のメッセージ、設定量、ワールドブック、作者の更新履歴を確認した方が外れを減らせます。好みの作者が見つかったら、ランキングを回るより作者ページを追う方が次の一枚を探しやすい設計です。
SillyTavernユーザーから見たDZMM
メイン画面はDZMM独自ですが、キャラクターカード、ワールドブック、モデル、保存データ、返答候補、分岐という酒場系RPの要素は揃っています。APIを探して接続しなくても、用意されたモデルですぐにカードを動かせます。
さらに「Tavern Agent」からクラウド版SillyTavernを起動できます。Nalangは設定済み。手持ちのプリセットやロアブック、正規表現、拡張を使いたい場合はここが本番です。外部モデルだけは自分でAPIを設定します。
長編RPで効いてくる機能
カードを残したままモデルだけ替えられる
モデル一覧にはコンテキスト長、クレジット単価、混雑状況、深い推論、記憶強化への対応が表示されます。文体やキャラ解釈が合わないとき、セーブを捨てずにモデルを替えられます。
編集・再生成・続きを書く・分岐
一文だけおかしければ直接編集し、別案が欲しければ再生成。二つの展開を残したい場面では同じターンから分岐を作れます。
複数キャラやゲーム型カードにも対応
完全版エディターには性格、場面、システム指示、キーワード、詳細定義、返信案、ワールドブック、音声、背景があります。群像劇やシミュレーションにも使える構成です。
記憶強化にも境界がある
公称範囲は16Kモデルで約500メッセージ/100Kテキスト、32Kモデルで約500メッセージ/200Kテキスト。10Kモデルは非対応です。カードとロアブックが大きいほど、履歴に使える枠は減ります。
クラウド酒場は必ずバックアップする
Tavern Agentはインストール不要ですが、永続保管サービスではありません。14日以上使わないインスタンスは削除される可能性があり、DZMM側のバックアップもありません。
酒場URLを知っている人は中に入り、利用枠を消費できます。URLは共有せず、カード、プリセット、ロアブック、チャット履歴を定期的に書き出してください。
カードの先にある遊び
グループチャット、2〜8人のセッション、AIゲームマスター、画像、音声、小説、懸賞が同じカード文化につながっています。すべてを使う必要はありませんが、作者のカードを遊んで終わりではなく、チェックポイントを共有したり、多人シナリオへ持ち込んだりできます。
良いところ
- 中国語圏の作者コミュニティが活発で、複雑なカードやゲーム作品が多い。
- 内蔵モデルですぐ開始でき、セルフホストより導入が軽い。
- ワールドブック、ユーザーペルソナ、モデル切替、返答候補、分岐に対応。
- クラウドSillyTavernがあり、手持ちの酒場資産を活かせる。
- コンテスト、作者ページ、チェックポイント、懸賞がカード更新につながる。
気になるところ
- UI、タグ、作者説明、カード本文の多くが中国語。
- コミュニティカードの品質差が大きく、人気だけでは判断できない。
- 複雑なカードにはロアブックやコンテキストの知識が必要。
- モデルごとの文体、速度、クレジット消費を自分で試す必要がある。
- クラウド酒場は自動バックアップがなく、未使用で削除される可能性がある。
- Android版とWeb版には機能差があり、iOSは主にWeb版を使う。
クレジットとVIP
チャット料金は各モデルの「1K Tokenあたりのクレジット」で決まります。送信時に上限分を仮押さえし、生成後に実使用量で精算して残りを戻す方式です。画像、音声、小説、懸賞は別の料率です。
VIPはモデルや機能を開放するランクで、使い放題プランではありません。Maxモデルは開放後も従量でクレジットを消費します。
| ランク | 現在公開されている条件 | 主な変化 |
|---|---|---|
| 一般 | 登録 | 基本チャットと公開コンテンツ。モデルや混雑時の利用に一部制限。 |
| VIP1 | 金額を問わずチャージ | Maxモデル、詳細設定、グループチャット、会話の入出力などを開放。利用料は別途発生。 |
| VIP2 | 直近30日で累計1,000クレジットをチャージ | 呼び出し・画像枠の増加、画像付きチャット、Iroha系画像機能。 |
| VIP3 | 直近30日で累計6,000クレジットをチャージ | API、チェックポイント、画像、検索枠の追加と一部上級ツール。 |
月間カード、ログイン報酬、招待、キャンペーンは変動します。実際の費用はモデル単価、カードとワールドブックの長さ、返答量で決まります。
編集部評価
カード文化と酒場ワークフローは強力です。一方、日本語ユーザーには中国語中心の導線とクラウドデータ管理が明確なハードルになります。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| カードコミュニティ | 20/20 |
| 酒場ワークフロー | 19/20 |
| モデルと長編機能 | 18/20 |
| 始めやすさ | 15/20 |
| 料金とデータ管理 | 14/20 |
| 総合 | 86/100 |
他サービスとの違い
| サービス | 性格 | 主な違い |
|---|---|---|
| DZMM | 中国語カードコミュニティ+オンライン酒場 | カード、モデル、セーブ、コンテスト、クラウドSillyTavernが一つのアカウントに集まる。 |
| SillyTavern | 自分で管理するRPフロントエンド | 自由度は最大。導入、API、素材、バックアップを自分で担当。 |
| CrushOn AI | キャラを選んですぐ話すサービス | 多言語キャラは探しやすいが、中国語の製作者文化や酒場設定は主役ではない。 |
| GirlfriendGPT | AIコンパニオン | 継続的な相手との日常会話に比重があり、酒場素材は中心ではない。 |
| LoveScape | 会話+画像・動画 | ビジュアル生成の比重が高く、カード編集や長編RP制御は軽め。 |
よくある質問
DZMMの公式サイトは?
現在の公式ドメインはwww.dzmm.aiです。公式はdzmm.appを公式ドメインではないと明記しています。
DZMMはブラウザ版SillyTavernですか?
メインサイトは独自UI、アカウント、カード広場、モデル、クレジットを持ちます。クラウドSillyTavernを起動する機能がTavern Agentです。
自分のAPIがなくても使えますか?
メインサイトとTavern AgentのNalangはそのまま使えます。外部モデルを接続するときだけ自分のAPI設定が必要です。
SillyTavernのカードやロアブックを読み込めますか?
はい。カードインポートと完全版エディターがあり、クラウドSillyTavernではプリセットやロアブックも利用できます。
クラウド酒場のデータは残り続けますか?
いいえ。14日以上使わないインスタンスは削除される可能性があり、サービス側のバックアップもありません。
VIPならMaxモデルは無料ですか?
無料にはなりません。VIPは利用権と上限を開放し、モデル料金は実際のToken使用量に応じて差し引かれます。